渡辺謙を考える


ミュージカルとも、ニューヨークとも関係ないし。

私ごときが考察する資格はないのですが。

先日、映画「シャンハイ」を見ながら考えたわけです。
(考えごとさせる、映画って、そもそもね…(~_~;))

渡辺謙作品って、いつからおかしくなったんだ?
なぜ、カリスマ的な人物しか演じなくなったのか?

中学生のときから、渡辺謙ファン。
そして決定的に、惚れたのは、1985年の舞台ピサロ
山崎努演じる征服者ピサロと対決するインカの若き王、アタワルパ役でした。
欲望の塊のピサロの心を揺さぶる、純粋な心で自分の力と神を信じる若き王。
ケン、かっこよかった。かわいかった。
しかも、ほぼ全編上半身裸!!!

若者の蒼さとか、無謀さとかがカラダからにじみでてる全力の演技、
思春期の多感な心に刷り込まれました。
(調べたら、ピーターシェファーの脚本を伊丹十三が翻訳、山崎努自ら演出という、
 伝説の舞台なんですね。中学生のくせによく見に行きましたよね・・・)

その年の、映画「タンポポ」
翌年の「海と毒薬」(夏休みの宿題で読書感想文を書きました。映画だけど!)
両方ともいい作品だし、それぞれ性格の違う役柄でしたが魅力のある人物でしたよね。

そして、1987年大河ドラマ「独眼竜政宗」。
学校でやったなあ。政宗ごっこ(どんな女子高生だ?)
演技とカラダの大きさと、精悍さが一致した当たり役でしたよね。
しかも、おもしろかった!今の大河ドラマと比べたら~、、、

あまりに評判がよくて、そのあとおかしくなったのかと思いきや、
90年代の作品も、けっこういけてる。

「幕末純情伝」は、
つかこうへいの舞台の映像化という無理難題も、
相手役の大根っぷりも克服して、泣ける映画になってるし。

「仕掛人 藤枝梅安」は、
徹底的に怖くて悪い人に徹したおかげで、
本格的な時代劇に。この暗さ、バブル期とは思えない完成度だと思います。

じゃあ、病気が原因?

でも、

「ラヂオの時間」は、出演シーンは少ないけど欠かせない役だし。

「スペーストラベラーズ」も、よくこの映画に出たな~とは思ったけど、渡辺謙がやってよかったと思うし。

ただ、問題は、大作ではないこと?主役じゃないこと?

そう思って見ていくと・・・。これかーーーーー!!
2000年 「ラストサムライ」

この作品はこの作品でよいところもありますが。
やはり、リアリティなさすぎのところが共感できない。

そして、どうやらここがターニングポイントはここか。
これ以後、カリスマ性のある超人離れした役しかやらなくなっている。

「バットマンビギンズ」はおもしろかったけど。役としてはね・・・。

そんなことを考えているうちに、「シャンハイ」はラストへ。
やっぱりサイボーグか?!
と、思わざるを得なかった・・・。

ラストサムライの成功体験から踏み出せないのか?
事務所の方針か?
妻の方針か?


日本映画だと、眉間にしわ寄せてちょっと哀しげな表情の偉人ばかりだもんなあ。
カリスマ役がぴったりの俳優さんもいっぱいいるけど(北大路欣也さんは警察部長でも殿に見える)
渡辺謙は、人間臭くて、かわいげのある役の方が似合うと思うのになあ。

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勝手に!中国(系)映画祭 

映画はアジアに限る!ってわけでもないですが、
気づいたら3本ほど中国関連の映画を見ていました。

「我らが愛にゆれるとき」(ワン・シャオシュアイ監督)

渋谷のヒューマントラストシネマの「三大映画祭週間」(8月26日まで)で。

それぞれ再婚している元夫婦。二人の娘が白血病の治療のためには、二人の子供をもう一人作るしかない!

「えー!!」そんなバカな。って話ですが。
前半は、子供命を救うためならなんでも、という母。
もの静かなんだけど、決して揺らがない、譲らない、中国女性の強さと怖さにドキドキします。
そして最後に、ドーンとびっくり!

きれいごとだけでは幸せは守れない、人間の汚くてずるくて賢い心をつきつけられます。

次も同じく「三大映画祭週間」で見たんですが。

「中国娘」(グオ・シャオルー監督)

中国のど田舎(ほんと、ひどい田舎なんだ、これが)を抜け出した、中国娘メイ。
そのたびに、男を手玉にとるのか、とられたのか?
重慶のチンピラ、ロンドンの老紳士、インド人レストラン経営者、
パートナーを変えながら、理想の人生を探していく????

メイの行動、まわりの男たち、リアルでシリアスなのにかなり笑えます。
住む場所、住む相手を変えて、自己主張は強くなってるけど、
中味は成長してくようで成長してないようなメイがたまらなくかわいい。
何が起きてもあくまでも自分中心、女の子ってこういうものだよねー。

監督、主演女優は中国人ですが、映画はイギリス・フランス・ドイツの合作。
だからか。少しだけ、アジア人を見る眼が典型的な気はしますが。

そして。ハリウッド大作。
「シャンハイ」(ミカエル・ハフストローム監督)

1941年のシャンハイ。アメリカの諜報部員が日本疎開で暗殺。
友人であり同じく諜報部員のポールが犯人探しと日本軍のヒミツに迫る。
んだけど、美しい人妻に魅惑されて・・・。

チョウ・ユンファと渡辺謙が見たくて行ったわけですが。
正直、
「アジアのイイ男二人をなんだと思ってるんだ~」
と、スクリーンに向かって叫びそうになりましたよ。
この時代の、日本軍人と上海マフィアの大物が、女に振り回されるだけで終わるかい!

たしかに、コン・リー演じるアンナは、びっくりするくらいキレイで、かわいいけどさ。
(30そこそこにしか見えない。化け物だわ・・・)

歴史超大作を期待して行くと、肩すかしをくらいます。
ハリウッドのアジア感、どうしても好きになれない。無理してつくらなくていいのに。

衣装とセットは見事!

というわけで、勝手に中国(系)映画祭。
グランプリは、いちばん笑えた「中国娘」。
審査員特別賞は、「我らが愛にゆれるとき」。
「シャンハイ」はラズベリー賞かな。



レ・ミゼラブル で、男の色気につかりましょ。

ウエストサイドストーリーで、コーラスの魅力にはまったと書きましたが。
コーラスの魅力たっぷりのミュージカルといえば
レ・ミゼラブルですね。

2004年のロンドン ウエストエンドが初体験。
DH000099.jpg

東京の帝劇で鹿賀丈史さんのジャンバルジャンでも見ましたよ。

お話は、有名な、「ああ無常」なんでかいつまんで書きますと、、、
パンを盗んで捕まったジャンバルジャンは、脱獄。
執念深い刑事ジャベールに追われ続けている。
しかし、身の上を隠して実業家として成功し、
孤児コゼットを娘のように育てていたが。
時はフランス革命前夜、コゼットが恋した相手は革命家
愛する娘の恋を実らせるため、宿敵ジャベールにたちむかうことに。

かなり、かいつまみすぎ(くわしくはこちらをクリック)ですかね。

さすが、フランスの小説。
さすが、ロンドンミュージカル。
気持ちたっぷり、よく言えばエモーショナル、
悪くいえば臭いメロディー
の連続です。
(ミュージカルが苦手な人がよく笑う
「 突然、大げさに心情を吐露する歌を歌い出す」ミュージカルの典型かな)
いいんです!ミュージカルなんだから。
いいんです!時代劇なんだから。

いちばんは超有名、中盤のコーラス
ONE DAY MORE
革命前夜、闘志に燃える革命家たち、愛し合う恋人たち、そんな娘を思う父、
かなわぬ恋を嘆く少女、宿敵を追う刑事、
それぞれがそれぞれの思いを情熱たっぷりに、
明日こそ!
と歌い上げます。
異なる歌詞、異なるいくつかのメロディが、絶妙にからみあって、
ひとつの思い、ひとつのコーラスになっている。
人数も多いし、大げさだし、アツイのなんのって。
これで感動しなければ、人間じゃないぞ!といわんばかり。
素直に感動しましょうね。

好きなのは、短い曲ですが、
革命家たちが決意を歌う
Do You Hear The People Sing?
イケメンぞろいの男性合唱団!の魅力たっぷり!!
特に、革命家のリーダー・アンジョルラス
”声のイケメン”さんが演じることが多いので必聴!

(こちら、ロンドンでの10周年記念コンサートのようです)

そして、そして、男の色気全開なのが、前半の
Confrontation(対決)
宿敵ジャンバルジャンとジャベールの二重唱。
歌詞は、捕まえてやる、殺してやる、とちっとも色っぽくないんですけどね。
いつまでも、この歌声に包まれていたいー。と思っているうちに舞台に引き込まれるわけです。

(こちらも同じコンサート)

あれ?!ぜんぶ男性の歌だ~。
もちろん、女性の歌もすてきなのいっぱいありますが、
このミュージカルはオトコのセクシーな声が魅力かな。

古典的ですが、音楽を本気で楽しみたいならコレ。
映画にもなってますが、
よいキャストの舞台に巡り会えたら最高ですね~。

ジャパニーズミュージカルも、たまには。

東京夏休みのラストは、
せっかくだから東京らしいことを!

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八月花形歌舞伎 @新橋演舞場
8月19日の第三部に行ってきました。
お目当ては、中村勘太郎の
「怪談 乳房榎(ちぶさのえのき)」

お父さん、中村勘三郎の当たり役に挑戦!
一人四役早変わり!
若手中心の出演者。
夏休みらしい、賑やか華やかな(怪談だけど)舞台ですね。

お話も、わかりやすい!
有名な江戸の絵師弟子入りした浪人
実は、とんでもなく悪い奴で。
絵師の下男と、ヤクザもんを引き込んで、絵師を暗殺
絵師の家と美人の奥さんをいただこうとするんだけど~。
(まるで、火曜サスペンス!)

勘太郎さんが、絵師、下男、ヤクザもんプラス語り手の落語家の一人四役。
劇中の三人は舞台上や花道でなんども早変わり。
しかも、ラストでは、ほんものの水が流れる滝 の中で
ずぶ濡れになりながらの立ち回り。
これでもか!これでもか!
と、お客さんを楽しませる仕掛けがでてきます。
こういうサービス精神たっぷりなところは、
ブロードウェイミュージカルの上を行くと思います。歌舞伎。

好きなんですよ。勘太郎さん。
顔もですが、
(自分が長女だからか)まじめな長男タイプには共感を覚えてしまうんですね。
ちなみに、貴乃花よりだんぜん若乃花!
だから、頑張ってるのをぜひ見たいと思って。

びっくりしました。
声だけ聞いてると、勘三郎さんが出て来た?!と。
コメディー的な芝居は特にお父様に忠実な気がしました。
でも、どうしても役者としての個性の違いってありますよね。
自分らしい芝居をどう作るか、どんな役者になるか。これからが、勝負ですね、きっと。

浪人役、中村獅童は、せこい悪役がピッタリ。
美しく、色気たっぷりの妻、中村七之助は、ほんとキレイ!

若い役者さんのエネルギッシュな舞台って、
見ていて爽快で、元気になりますねえ。
頑張れええええ!って!
こんなふうに、思うようになったのは、こちらが大人になっちゃったからかしら。

公演は27日が千秋楽です。

ウェストサイドストーリー!!!!

(先日のニューヨーク会で友人にすすめたので、緊急アップです)

もう何回見たことでしょう。
(高校の文化祭とか入れたら10回以上かなあ・・・)
映画を見た回数も片手じゃおさまらない~。
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(これは、2009年の東京公演@オーチャードホール のプログラムです)
ウェストサイドストーリー

好きとか嫌いの問題ではありません。
(そういう人はたくさんいると思いますが)
ミュージカルファンとしての原点!
子供のころ、家でサントラのレコード(!)かかってたしなあ。
高校の音楽のテストの自由曲に「I Feel Pretty」歌ったし。(怖いもの知らずですが・・・)

ストーリーはシンプル。
ニューヨークのウェストサイドの貧しい地区。(今はぜんぜん違うんですが)
イタリア系プエルトリコ系の若者たちが、縄張り争いをしています。
なのに、ああ、それなのに。
イタリア系シャーク団のナンバー2トニーと、プエルトリコ系ジェッツ団のナンバー1の妹マリア
恋に落ちてしまうとは。。。悲劇がはじまります。
つまりは、ロミオとジュリエット

ウェストサイドストーリーのストーリーやブロードウェイでの功績
私が語っても仕方ありませんね。

中学生で初めて映画を見たときには、
とにかく!「体育館のマンボ」

COOL」のダンスのかっこよさに圧倒され。

高校生で来日公演を見て、
TONIGHT QUINTET」で、コーラスのアンサンブルのすばらしさに目覚ました。
私、どのミュージカルでも独唱や二重唱よりコーラスが好きなんです。
舞台上で、一斉にそれぞれ違う歌を歌ってるのに、コーラスとして完成してる。
映画にはない舞台の醍醐味ですからね。

文化祭の先輩たちの公演で、アニタ役の先輩に惚れ(笑!女子校だったものですから)

そして。2006年の来日公演。
近年最高のキャスト、と言われただけあって、
改めて脚本、演出のよさに感動しました。

いちばん最近は、2009年の50周年記念ワールドツアー。
もう、全曲歌いながら見れるし~。(日本でやると恥ずかしいですね~)

なのに、なぜ、ブロードウェイで見てないんだろう!!

今日のブログはちょっと興奮気味ですね。
ウェストサイドストーリーの素晴らしさ、伝わったでしょうか・・・。

今日も、世界の何カ所もの劇場でみんなを感動させているでしょう。
歌も、ダンスも、お話も楽しみたいなら、コレ!
いつか、ニューヨークで絶対見たいミュージカルのひとつです。

ティファニーを丸の内で!

東京で、ニューヨーク気分を味わう夏休み!企画 第二弾!
(そんなつもりもなかったんですけどね)

丸の内の三菱一号館美術館で開催中の
もてなす悦び展に行ってきました。
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19世紀ヨーロッパで流行したジャポニズムの陶器、銀器のコレクション
当時のフランスやイギリスの上流階級は、
梅とか、竹とか、和服の女性とか、
日本の柄の食器を集めて、お茶会を開くのがブームだったんですって。
いま、こじゃれたカフェがアジアン食器を使うのと似たような感覚かなあ。
テーブルセッティングが再現されていたり、
和服風のガウン(正装だったらしい)があったり、
ロンドンかパリのお屋敷にトリップできます。

ちょうどその頃、アメリカで創立されたティファニーは、
ジャポニズムをいち早く取り入れて、
ブランドの個性を打ち出したんですって。

こちらは、瓢箪模様のお酒ポット(お屠蘇入れるのみたいですよね)
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そういえば、ティファニーって、トンボとかちょうちょとか多い。
さかなのモチーフもあるけど、あれって日本の鯉だったんだー。

かわいい!欲しい!と思うものもある一方、
日本人的には???となるようなデザインもあるし、
今見ると古いなあと思うものも多い。
アートといえども、人間は生きている時代と場所からは自由になれないからね。

でも、新しいものを取り入れてみよう。
新しいものを作ってみよう。
という、前向きな気持ちがあふれるお皿やティーカップたち。
輝いてました。

8月21日、日曜日までなので、おいそぎください。

展覧会のあとは、来週からニューヨーク旅行の友人とごはんしながら、情報交換。
写真やガイドブックを見ながら、ニューヨークへの妄想広がる一夜でした。

マンマミーア 踊らにゃ損損!

今、ニューヨーク行ったらなに見るかなあ。
ブックオブモルモンは、まだチケット無理かなあ。
もう一度見るなら、マンマミーアかな。

2004年6月、ロンドンのウエストエンドで見ました。
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当時、キャストがよいと評判で
駐在中のお友達がチケットを取ってくれていました。

お話(これも有名ですが)
ギリシャの離島に住む女の子ソフィーは、
シングルマザーの母ドナに育てられました。
結婚を機に父親を見つけようと、
母の日記を見ると、、、なんと候補の男性が三人もいる。
わかんないから、みんな呼んじゃえ!
ということで、母の昔の恋人が大集合!!
はたして結婚式まで無事たどりつけるのか?

なんてストーリーはどうでもいいのがこのミュージカル!
あのABBAの名曲をそのまんま使って、
無理矢理2時間弱のドラマにしただけですから。
(ABBA の曲以外はなにもないミュージカル、って言ってた演出家がいたなあ)

みんなが大好きなABBAの曲を生で聴きながら、
一緒に唄ったり、身体でリズムとったりするのが、
とにかく、気持ちいいんです!

ウエストエンドの劇場の一階席、後ろから二列目、
でっかいイギリス人に囲まれながら、身長154センチの小さな日本人、
フィナーレでは立ち上がって踊りましたよ!
(海外での観劇経験もまだ少なかったというのに)
うまい人と一緒のカラオケボックスのノリかなあ。

あとひとつ、このミュージカルに魅力があるとすると、
大人の女優の実力が発揮されるところでしょうか。

エーゲ海の景色もすてきだった映画のメルリ ストリープしかり。
(おばさん友達を演じていたクリスティーン バランスキーもステキ。
テレビドラマのグッドワイフで上司の弁護士役で出てました)
劇団四季初演時の前田美波里しかり。
若い女優さんにはない、歌の迫力、ダンスの色気。
おばさん三人が歌って踊りまくるDANCING QUEEN

間違いなく、このミュージカルの見せ場です。

ロンドンで見てから七年。
大人になった今見ると、またおもしろいかな、と。
私が行くまで、ロングラン希望!



コーラスライン 名付けて「人生いろいろ」

今週は、夏休み。
東京で、少しでもニューヨーク気分を!と思って
赤坂ACTシアターで来日公演中の
コーラスライン 行ってきました!
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ネットで予約。JPEGでバーコードをプリントアウトしてく感じも、ブロードウェイ。
(完全に妄想状態ですね・・・)

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こういうキャスティングのボードも、ちょっとニューヨーク気分。
赤坂ってことは、一瞬忘れましょう。

あらすじは書くまでもないかもしれません。有名なバックステージもの。
とあるミュージカルのオーディション。
”コーラス”、いわゆる”その他大勢”の役
(最近のミュージカルだと”swing"って言われる人たちですね)
を求めてダンサーたちが集まってきます。
当然、ダンスや歌をテストされると思ったら、
なぜか、各々の人生を語らせる演出家。
背が低くて子供の役しかもらえないアジア系女性。
ゲイだけど、男らしくなりたいと悩んできたプエルトリコ系の男の子。
ハリウッドで夢破れて戻って来た演出家の元恋人までいます。
個性が見たい、でも、ダンスも歌も目立っちゃだめだ、コーラスなんだから。
オーディションはすすんでいきます。合格するのは誰か?!
問題を抱えてなさそうで、抱えている男女17人のダンサーの、
いわば「人生いろいろ」です。

実は、舞台で見るのは初めて!
子供の頃、テレビで特集番組を見て、見たい!と思ったのを覚えてます。
(たぶん、来日公演のPR番組ですよね)
映画は見ました。マイケル・ダグラス主演ね。
有名な”ONE"は「キリン一番絞り」の歌、って世代です(笑)。
念願かなってやっと見られたわけですが。

予想以上に、
すばらしい脚本!演出!
演出家マイケル・ベネットおそるべし。(去年見た、ドリームガールズも彼の作品でした!)
ミュージカルの水準をあげた、と言われる作品、
40年近く世界中で公演が続いているのもよくわかります。
装置は鏡と、舞台上に引かれた一本のラインだけ。
衣装替えなし(フィナーレは別ね)。
2時間休憩なし。
歌とダンスだけで、ダンサー17人&演出家ザックの人生を描いてしまう。
オープニングでは、その他大勢にしか見えなかった役者たちが、
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この、有名なフィナーレでは、
全員同じ衣装にも関わらずひとりひとり愛しくて。
オーディション受かってよかったねー。けがしちゃったけど大丈夫?
と、ひとりひとりのこれからの人生が気になって仕方なくなる。
びっくりしました。

と、演出とか脚本をほめるときって、
実は、舞台に感動できてないとき・・・。
ダンス中心のミュージカルだからいいんだけど、
歌がよくなかった~。
メインのキャシー(演出家の元恋人ね)と、
演劇学校での辛い経験を歌うNOTHING(私この歌大好き!)
のディアナの二人はよかったんですが。

いかんせんコーラスが弱い。最後のONEで盛り上がれなかった・・・。

マチネだったせいか、代役の人もいたし
201108161610000.jpg
来日公演の限界かなあ。。。

日本語字幕で見られる安心感はいいですけどね。















ワシントンナショナルギャラリー展@国立新美術館

いま、ワシントンにいます!

と、言いたいところですが、
お盆休みは東京で過ごします。
(五月にニューヨーク行ったしね)

というわけで、
六本木の国立新美術館で開催中の
「ワシントンにナショナルギャラリー展」に行ってきました。
金曜日は夜20時までオープンなので、ゆっくり見られましたよ。

アメリカが誇る印象派のコレクション。
(フランス人より早く買ってたんですって)
しかも常設展示作品の来日、
ゴッホの自画像とか、セザンヌの静物画とか、
教科書で見たことある絵がいっぱい。
いい作品は、いい!んですね。

いちばん印象的(印象派だけに)だったのが、
ポスターにもなってるんですが、この絵!
DSCF3113.jpg
クロード・モネ「日傘の女性/モネ夫人と息子」

見たとたんに、あれ?みたことある?
もちろん、はじめてなんですよ。

でも、ジブリ映画のポスターみたいじゃないですか?
(本物は、もっと色が鮮やかですから)
女性の振り向き方、首のかしげ方、ちょっと見上げるアングル、空の広さ。
女性(モネの奥さんですけどね)のやさしさと、意志のある強さ
まるで、ジブリ映画のお母さん!
いまにも動き出しそうな画面から想像していしまいました。
それに、見ていてとにかく、清々しい気持ちになった!

宮崎駿監督、ぜったい、この絵を好きなはず。
いろんなこと勉強して、
すてきな映画ができてるんですね。

ちょうど、宮崎駿と吾郎監督の違いは、
人物の細かい動きの演出にあるんじゃないか、
という話を聞いたところだったので、
一層興味深く鑑賞できたのかもしれません。
「コクリコ坂」見に行くか。

というわけで、
なぜか、六本木でワシントンとジブリに思いを馳せた一夜でした。


会期は9月5日まで。
http://www.nact.jp/exhibition_special/2011/nga/index.html
欲をいえば、スーラの作品がもっと来てるとうれしかった。


912のCHICAGO

さて、先日の続きです。

ブロードウェイでCHICAGOを見たのは
2001年9月12日

日付を見て、あれ?と思った方いますよね。

そうです。あの、911の翌日です。
もう10年たつんですねー。

ちょうど夏休みでニューヨーク滞在中でした。
(旅行社といろいろな方のおかげで、大変な目にもあわずに帰ってこれたのですが)
日本で手配していたチケットは11日の「キスミーケイト」ですが、当然公演中止。
なんでもいいから上演するものを!(めちゃくちゃなお願いですね)
とJTBで手配してもらったのが、CHICAGOでした。

目の前で(前から4列目くらいでした)、
網タイツの鍛え抜かれた足がセクシーに踊りまくり。
CHICAGOのもう一つの魅力、男性陣のコミカルな曲では、英語もわからず大笑い。
(たとえば、MR.CELLOPHANE 映像は映画のものですが)


劇場にいる2時間は、不安や怖いのを忘れて
ミュージカルの世界に没頭させてもらったなあ。

ただ。ラスト。
スターにのしあがって、鼻たかだか、
最高にキラキラしたシーンのはずなのに、
おいおい!ヴェルマが涙声
(ロキシー役はベテランで最後まで演じきっててすてきでした)
カーテンコールは、役者ほとんど涙。
客席もたちあがって“AMRICA THE BEAUTIFUL"の大合唱。
役者が客席に寄付を集めにまわりました。
劇場の外に出れば、タイムズスクエア中に星条旗がかかげられていて・・・。
アジア人としては、ひいたなあ。ちょっと怖かった。
こうやって、戦争は始まっていくんだなあ、って。

とはいえ、この公演、
集まれる役者さん、スタッフが
(交通が遮断されてマンハッタン島にはいれませんでしたから)
協力して上演にこぎつけた、チャリティ公演だったと記憶しています。
劇場は、おそらくリチャードロジャース劇場。
人々を勇気づけるためと、ブロードウェイの観客離れを防ぐために、
CHICAGOだけでなく、その後も、積極的に公演を行ったと聞いています。

国民性は違うけれど、
震災後自粛ムードになってしまった、日本のエンターテイメント界にも
がんばってほしかったなあ。







”シカゴ”ですっかり、網タイツフェチ?!

1ドル76円ですよ。
なんで、この夏、ニューヨークに行けないんだろう???
悔しくてハンカチ噛みながら、公演中のミュージカルをチェックしたところ。

CHICAGOシカゴ

ロングラン中ですねー。

ボブ・フォッシーの傑作。ミュージカルのお手本。
ミュージカルらしい、ブロードウェイらしい作品が見たければ
コレに限ります。



お話は、
愛人を殺した罪で服役中の女性ロキシーが、
あの手この手で、マスコミの注目を浴びて無罪を勝ち取ろうとする、
あわよくば、スターにのぼりつめようとするンだけれど・・・。
という、日本人的にはいまいち理解不能なストーリー。

ストリートプレーがもとになっているせいか、
セットも衣装もシンプル。シチュエーションを追うわけではなく、
歌と台詞と踊りで、感情をつみあげていくので、
できれば映画で予習をしていくことをおすすめします。

つまり、感動のストーリーを楽しむのではなく、
せっかくの生の舞台です、
肉体美を楽しまなくちゃ!!
ほとんどのキャストが、黒のレオタードかショートパンツ。
生足か網タイツ。
金、男、出世への欲望を歌い踊る姿の、セクシーなことといったら。
同じ女性同士でも、よだれがでます。

音楽も名曲ぞろいですが、
いちばん好きなのは
CELL BLOCK TANGO (囚人タンゴ、みたいな意味でしょうか)



女囚人たちが、それぞれ男、夫を殺した理由を歌い、
全員で“He had it coming"(あいつが招いたことよ、みたいなこと?)
と、コーラスする。

冒頭、3曲目くらいなんですが、
力強い女性コーラスと、網タイツで、CHICAGOワールドへ取り込まれます。

実は、私、舞台3回見ています。(当然、映画もね)

1999年の日本公演。
2001年 ブロードウェイ。
2009年の日本公演。

見る成り行きが、わりと偶然。運命感じるミュージカルなんです。

そのお話は、また次回。












プロフィール

食いしん坊小リス

Author:食いしん坊小リス
女ひとり旅にはまってしまって、
はや10年。
パワースポットは、
タイムズスクエア!
​旅の計画を練り、旅の思い出に
ひたりながら、黙々と働く日々。

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